キーワード ①肝特異性造影剤  わが国で現在臨床的に使用可能な肝特異性造影剤としては,腹部超音波(US)造影剤であるペルフルブタン(ソナゾイド),MRI造影剤である超常磁性酸化鉄造影剤(SPIO)およびGd-EOB-DTPA(EOB・プリモビスト®)(EOB)が挙げられる1)9)。ソナゾイド,SPIOはともに網内系細胞に,肝臓ではKupffer細胞に取り込まれ,間接的に肝細胞機能を評価することができる。EOBは肝細胞膜に存在するOATP1B3(OATP8)によって肝細胞に取り込まれ肝細胞機能の評価が可能である10)11)。 ソナゾイドとEOBは血流の評価にも用いることが可能な造影剤である。EOBの登場により,SPIOはほとんど使用されなくなってきている。