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日本肝がん分子標的治療研究会

第2回優秀演題論文集 Session1 ソラフェニブが著効を示した肝細胞癌の2症例(CR1例とPR1例)

和田幸之高見裕子龍知記才津秀樹

The Liver Cancer Journal Vol.2 No.4, 62-63, 2010

「はじめに」ソラフェニブは, 切除不能の肝細胞癌(HCC)を対象とする大規模臨床試験において, 生存期間の延長を初めて実証した薬剤である. しかし, その第III相臨床試験において著効例は皆無で, また奏効例も2~5%しかないという結果であった1)2). ところが, わが国においては著効例が少なからず散見されており, その違いについて詳細に検討することは大いに意義があるものと考えられる. 今回われわれは, ソラフェニブが奏効した2例を経験しているので報告する. 「症例」「症例1」:75歳, 男性. 「主訴」:特記事項なし. 「既往歴」:虫垂炎, 高血圧症. 「現病歴」:2007年7月, 43mmのHCCに対し後下区域切除術. 2008年6月, HCC多発再発に対しマイクロ波凝固壊死療法(MCN). 2009年2月, 再びHCCの多発再発を認め, 肝動脈化学塞栓術(Lip-TACE)を施行したが, 総肝動脈の高度狭窄のため肝動脈は描出されず, 上腸間膜動脈より膵のアーケードを介してわずかに肝動脈が描出される程度であったため, 可及的にLip-TACEを施行した.

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