全文記事
座談会(Round Table Discussion)
肝特異性造影剤の最近の進歩
掲載誌
The Liver Cancer Journal
Vol.2 No.2 13-25,
2010
著者名
松井修
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角谷 眞澄
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飯島尋子
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市川智章
記事体裁
座談会・対談
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全文記事
疾患領域
消化器
/
癌
診療科目
消化器内科
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腫瘍内科
/
放射線科
/
消化器外科
媒体
The Liver Cancer Journal
2008年1月に, 従来のMRI用のガドリニウム造影剤に肝細胞への特異性という特徴を追加したGd-EOB-DTPA(EOB・プリモビスト(R))(EOB)が登場した. EOBを用いることによって, 従来の肝特異性造影剤である超常磁性酸化鉄造影剤(SPIO)では得られなかった血流評価も可能となった. また, 2007年に発売された肝特異性を持つ超音波診断用造影剤ペルフルブタン(ソナゾイド(R))も, 臨床の現場に徐々に普及してきている. これらの肝特異性造影剤は, 肝画像診断の飛躍的な進歩に貢献していることは間違いないだろう. そこで, 現在わが国で使われている肝特異性造影剤であるSPIO, 超音波診断用造影剤, EOBのメカニズムや特徴, 典型的な画像所見, 他の診断法との比較, および肝癌診断アルゴリズムにおけるそれぞれの位置づけなどについて, 肝癌の画像診断のエキスパートの先生方にディスカッションしていただいた. 「はじめに」「松井」2008年1月にEOBが使用可能となり, 肝癌診断に非常に大きなインパクトを与えました.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。