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Laboratory Techniques(Trends in Hematological Malignancies)

第4回 病理学からのアプローチ-リンパ節の扱い方とその実際

高田尚良吉野正

Trends in Hematological Malignancies Vol.4 No.3, 36-40, 2012

「はじめに」 近年, さまざまな新規分子標的治療薬, 抗がん剤が開発され, それにより病型, 病態に沿った治療戦略がなされつつある. 悪性リンパ腫の分類において, 2008年のWHO分類は2001年のWHO分類と比べ, 分子生物学的特徴, 臨床病理学的予後などを踏まえた多数の疾患単位の増加がみられる1). リンパ節が生検される際には, 悪性リンパ腫はもとよりがんの転移, 反応性病変, および腫瘍との境界病変を診断するため, またその疾患の原因を推定するためになされることを目的としている. 疾患単位・治療の多様化に伴い病理組織診断に要求される内容も多くなりつつあるが, そのためには生検されたリンパ節を適切に処理し, 観察しやすい病理組織標本を作製することが非常に重要である. また, 形態学のみでは診断困難な症例もあり, その際に他の検査(フローサイトメトリー, 染色体検査, 遺伝子検査, 細胞学的検査など)が必要になる場合もある. 本稿ではリンパ節生検に際し, 病理学的に必要なアプローチ方法とリンパ節の処理方法などを具体的に解説する.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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