はじめに  リンパ系疾患の診断は病理学的診断が中心となっていることが多く,さらに細胞表面マーカー,染色体や遺伝子の検査はリンパ系腫瘍の診断や分類に不可欠のものになっている。急性リンパ性白血病(ALL)や慢性リンパ性白血病(CLL)は一般的に病理学的診断よりも細胞形態診断が行われることが多いが,細胞表面マーカーなどの検査が重要かつ不可欠であることには変わりはない。