ホジキンリンパ腫の診断における問題点  ホジキンリンパ腫は,1832年にリンパ節と脾臓を侵す致死性疾患を報告したThomas Hodgkinの名前に因んで命名されたものであり,欧米の若年成人では最も一般的な悪性腫瘍の1つとされ,悪性リンパ腫の約3割を占める。しかしながら,わが国での発症頻度は低く,悪性リンパ腫全体の10%にも満たない比較的まれな腫瘍である。