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パーキンソン病とフレイル・サルコペニア

Frontiers in Parkinson Disease Vol.10 No.3, 30-34, 2017

最近フレイル・サルコペニアなどの言葉を聞くようになってきた。これらは超高齢化社会を迎えつつあるわが国において,ただの寿命ではなく,“健康” 寿命を伸ばしていくことが課題となっているからである。骨折,易感染性,栄養失調,失禁など多彩な病態が組み合わさって日常生活動作(activities of daily living:ADL)の低下につながる状態を「フレイル」と呼んでおり,老化により活動量が低下し,筋肉量が減っていく状態を「サルコペニア」と呼んでいる。パーキンソン病(PD)は運動症状が中心の疾患であるが,ADLの低下も筋肉量の低下も差し迫った危機であり,老化に伴う虚弱状態を避けることは重要である。最近の研究では,PD全体としての予後はおよそ20年,幻視が見えてくると5年という予後が想定されている1)。最後の5年では幻視,転倒,認知症,施設入所などADL低下が連なっており,PDによる虚弱の部分がみえてくる。本稿では,PDにおけるフレイル・サルコペニアについて論じたい。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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抄録