<< 検索結果に戻る

嗅覚障害はパーキンソン病の進行とともに増悪するか?

「Yes」の立場から

Frontiers in Parkinson Disease Vol.10 No.3, 16-18, 2017

嗅覚障害はパーキンソン病(PD)の進行とともに増悪するのか? PDの他の症状は治療介入の影響や,認知機能の変動などを除けば,ほとんどが進行性である。嗅覚障害に関してはどうなのか。
病理学的には,病期の進行によってα-シヌクレイン(α-syn),リン酸化タウといった病的蛋白の蓄積,神経変性が悪化すると考えられている1)。嗅覚の伝導にはさまざまな部位が関与している。PDでは死後剖検脳の検討から,嗅覚に関連する部位として,前嗅核,梨状葉皮質,扁桃体,嗅内野,海馬が障害されることがわかっている。PDおよび偶発性レビー小体病の両疾患では,一次嗅覚野のすべての領域にレビー小体関連病理を認めたとする報告もある2)
そのなかでも嗅球は初期病変として注目されており,レビー小体病理の好発部位である1)3)。Attemsらの死後剖検例での検討では,嗅球におけるリン酸化タウ,アミロイドβ(Aβ),α-synの病理はそれぞれneuritic Braakstage,Thal Aβ stage,大脳のレビー小体のステージに相関し,ステージが上がるにつれて増加が認められた4)

本企画は問題点をよりクローズアップすることを目的としており,このテーマに対して,あえて一方の見地に立った場合の議論であって,必ずしも論者自身の確定した意見ではありません。

・「Yes」の立場から/谷口さやか ほか
「No」の立場から/仙石錬平

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載雑誌詳細 この雑誌の目次を見る

抄録