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パーキンソン病と全身炎症

Frontiers in Parkinson Disease Vol.10 No.1, 36-40, 2017

従来,神経変性の病態は,炎症や血管障害とは全く別個の変性固有の過程であると考えられてきたが,近年の知見からは,中枢神経内で生じる炎症(neuroinflammation)の関与があることが注目されるようになった。末梢血中の血球細胞や一定以上の分子量をもつものは血液脳関門を透過できないため,中枢神経内には全身炎症の影響は及びにくいとされてきた。しかし,中枢神経内でミクログリアが活性化されると,炎症促進サイトカインの放出が促進され,血液脳関門の透過性が増大すると考えられている。次に述べるようにパーキンソン病(PD)では脳内でミクログリアの活性化が生じており,部位によっては,通常よりは血液脳関門の透過性が高くなっている可能性が示唆される。

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抄録