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パーキンソン病診断のコツとPitfall

パーキンソン病の流涎

前田哲也

Frontiers in Parkinson Disease Vol.9 No.2, 30-33, 2016

「はじめに」パーキンソン病(PD)は緩徐進行性の運動障害を主徴とし,多彩な非運動症状と相まって,複雑な臨床像を形成する神経変性疾患である。運動症状に対してはすでにドパミン補充療法が確立されており,進行期の運動合併症に対する治療も含め,相当に行き届いた治療が可能になってきている。一方,非運動症状の治療はきわめて対照的である。非運動症状は運動障害とは独立して患者の生活の質(quality of life:QOL)を阻害するが,そのため治療も容易ではない。その症状の多彩さに応じた数だけ治療方法を駆使する必要があり,神経学にとどまらない全人的医療ともいえる広範な知識と工夫,ときにはひらめきさえをも必要とする。ドパミン補充に反応するもの,しないもの,特異的な治療があるもの,ないもの,全くなす術がないものさえあって,非常に大きな問題である。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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