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誌上ディベート

Disease modifying therapyの実現は可能か?(臨床編) 「Yes」の立場から

渡辺宏久勝野雅央祖父江元

Frontiers in Parkinson Disease Vol.9 No.2, 13-17, 2016

パーキンソン病(PD)において,disease modifying therapy(DMT)を実現できる可能性は,DMTの定義によって大きく変わる。もしDMTを「病気の根本原因から病気の進展,さらには細胞のダメージを最小限に抑制する治療」と定義すると,病気の根本原因が不明であるPD,特に孤発性PDでDMTを実現することは現時点では“No”となる。また,DMTを「疾患の進行を遅らせることができ,ドパミン系と非ドパミン系の“すべて”の症状によい影響をもたらすことができること」と定義をしても,「疾患の進行とは何か」,「PD病変に由来する非運動症状とは何か」という疑問に対して厳密かつ明確な回答ができず,有用なバイオマーカーの存在しない現状では,その実現は難しい。

本企画は問題点をよりクローズアップすることを目的としており,このテーマに対して,あえて一方の見地に立った場合の議論であって,必ずしも論者自身の確定した意見ではありません。

・「Yes」の立場から/渡辺宏久 ほか
「No」の立場から/波田野琢 ほか

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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