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座談会(Round Table Discussion)

パーキンソン病における大脳皮質の可塑性

宇川義一花島律子榎本博之冨山誠彦

Frontiers in Parkinson Disease Vol.8 No.4, 5-13, 2015

脳神経の機能として,シナプスの「可塑性」に注目が集まっている。可塑性は脳への刺激に応じて,シナプス伝達の効率が変化する機能であるが,パーキンソン病(PD)においてはこの可塑性に異常を来している可能性があり,病態に関与していることが示唆されている。ヒトでの可塑性の検査が可能になり,今後,より研究が進むことが期待される分野である。そこで今回は,可塑性を研究されている先生方にご出席いただき,PDにおける可塑性やヒト・動物における可塑性研究の現状をご討議いただいた。

「はじめに」宇川:脳神経における可塑性に注目が集まっています。可塑性は脳の正常な機能の一つですが,疾患の原因としても重要であり,さらには麻薬の依存にも関与することが判明しています。可塑性はヒトの脳がよい意味でも悪い意味でも柔軟であることを表していますが,パーキンソン病(PD)の場合,大脳基底核における可塑性がその病態に関与していることが示唆されています。しかしながら,ヒトでは非侵襲的には大脳皮質でしか可塑性の検査を行えないという現状があります。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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