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パーキンソン病診療Q&A

パーキンソン病に対するSCS(脊髄刺激療法)の有効性について

馬場康彦吉井文均瀧澤俊也

Frontiers in Parkinson Disease Vol.8 No.2, 45-49, 2015

Q1:パーキンソン病(PD)の痛みに対してSCSは有効でしょうか?
A:「1.脊髄刺激療法について」脊髄刺激療法(spinal cord stimulation:SCS)は,難治性疼痛に対する外科的治療として約50年前に確立し,脊椎・脊髄疾患,複合性局所疼痛症候群,末梢神経障害などに伴う神経障害性疼痛を緩和する効果が証明されている1)。SCSによる疼痛改善効果の機序については詳細に解明されていないが,gate control theoryに基づく作用機序の理解が一般的には認容されている2)3)。

Q2:SCSはパーキンソン病の運動症状に影響を与えるのでしょうか?
A:「1.PDの運動症状に対するSCSの効果」PDにおける難治性疼痛は日常生活動作(activities of daily living:ADL)の低下をもたらす重要な因子であり,特にPD非関連疼痛である腰下肢痛は,姿勢不安定性や歩行障害などの体軸症状の悪化をもたらすことが多い。このような運動症状は,ドパミン作動性薬剤の調整によっても改善が得られにくく,姿勢不安定性や歩行障害の悪化に関与している腰下肢痛の緩和が求められる。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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