洗練された店舗が立ち並ぶ銀座の街なかにある銀座内科・神経内科クリニックは,神経内科診療を中心に心療内科も併設し,「身体」と「こころ」の両面の健康を支援している。院長の霜田里絵先生は診療の傍ら,脳に関連するアンチエイジングについての著書を多数執筆されるなど,広く一般への啓発活動にも精力的に取り組まれている。診察室では患者さんから元気をもらうことが多いという霜田先生に,クリニックの特徴やパーキンソン病診療のやりがい,今後の抱負などについてお話を伺った。
「開業までの経緯とクリニックの特色」
―パーキンソン病診療を専門とされたきっかけについてお聞かせください。
もともとは精神科医になりたくて医学部へ入ったのですが,脳は心身の統括器官であり,脳を知ることは「身体」と「こころ」の両方を知ることになるのではないかと思い,順天堂大学医学部神経学講座に入局しました。私が入局して半年ほど後に水野美邦先生が教授に就任され(現特任教授),幸運にも水野先生のもとでパーキンソン病(PD)の研究と臨床に勤しむことができました。その後は,東京都立神経病院や東京都立松沢病院,順天堂大学医学部附属浦安病院でPD診療の経験を積み,2005年1月に銀座内科・神経内科クリニックを開業しました。