誌上ディベート
CDSにおいて夜間刺激を行うことは有効か? 「Yes」の立場から
掲載誌
Frontiers in Parkinson Disease
Vol.7 No.2 13-16,
2014
著者名
渡辺宏久
/
祖父江元
記事体裁
抄録
疾患領域
神経疾患
診療科目
脳神経外科
/
神経内科
/
精神科
媒体
Frontiers in Parkinson Disease
持続性ドパミン刺激(continuous dopaminergic stimulation:CDS)は, ドパミン受容体への持続的な刺激が, 運動合併症を予防, 改善しうるというパーキンソン病(PD)治療の考え方の大きな柱のひとつである. 近年, アポモルフィン持続皮下投与や胃瘻を介したL-ドパ/カルビドパ合剤ジェルの腸内持続注入が難治性運動合併症を改善することが報告され, CDS/持続的な薬剤調達(continuous drug delivery:CDD)の理論的な正しさを支持する根拠のひとつとなっている. さらに, CDS/CDDに近づいた徐放性製剤もしくは貼付剤形式の非麦角系ドパミンアゴニストが日常臨床で利用可能となり, 朝1回の内服や貼付により, 日中から翌朝まで一定度の効果発現を期待できるので, 夜間症状の改善と副作用発現に注目がいくのは自然の流れであると思われる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。