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日本神経学会学術大会

第54回日本神経学会学術大会ランチョンセミナー  徐放性製剤を用いたパーキンソン病の治療戦略

波田野琢

Frontiers in Parkinson Disease Vol.6 No.3, 34-40, 2013

「運動合併症の抑制に向けて さまざまな併用療法」パーキンソン病(PD)の薬物治療は, L-ドパとドパミンアゴニスト(DA)を中心に展開されてきたが, 近年になってDAの徐放性製剤が登場し, 新たな局面を迎えている.
「1. 新しい治療概念とDAの意義」神経終末からのドパミン放出には, 興奮時一過性の放出(phasic相)と安静時持続性の放出(tonic相)があり, PD患者に対してドパミン受容体を間欠的に刺激するL-ドパを長期使用することで, ジスキネジアが発現するという仮説がある. 近年では, ジスキネジアやwearing-offをはじめとする運動合併症の予防において, 持続性ドパミン刺激(continuous dopaminergic stimulation: CDS)という治療概念が重要とされ, CDS実現に向けた戦略として持続的な薬剤送達(continuous drug delivery: CDD)によるアプローチが有力視されている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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