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パーキンソン病のVisual View

ドパミンシステムと報酬

小林俊輔

Frontiers in Parkinson Disease Vol.6 No.3, 22-26, 2013

中脳ドパミン細胞の神経活動は, 報酬学習の過程を反映してその発火パターンが変化する. 学習後は予測される報酬の量, 確率, 遅延の程度に応じて発火率が変化し, 報酬の価値を表現する. これらの生理学的知見はドパミン系が報酬情報処理において中核的役割を演じていることを示唆する.
「はじめに」中脳ドパミン細胞はその投射先である基底核・大脳皮質に対して報酬関連の情報を発信し, 運動・情動・認知機能に影響を及ぼす. 臨床的にもパーキンソン病(PD)患者において, ドパミン作動薬の投与により病的賭博など報酬系の機能障害と考えられる症状が出現することが知られている. 本稿では, 主に生理実験から得られたドパミンと報酬に関する知見について解説する.
「報酬学習」日常生活のなかで報酬は重要な位置を占め, われわれは無意識のうちにさまざまな物事が自分にとって得な結果(報酬)に結び付くかについて絶えず学習し行動している.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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