パーキンソン病(PD)では, 振戦, 無動, 固縮などの運動症状に加え, 抑うつなどの精神症状, 自律神経症状, 睡眠障害, 認知機能障害などの非運動症状がみられる. 2011年に国際運動障害学会(Movement Disorder Society: MDS)から発表された「科学的根拠に基づく医療のレビュー最新版」では, PDの運動症状および非運動症状の治療に関する最新のエビデンスが提示された. そこで本座談会では, 本邦のPD治療の最前線で診療に取り組んでおられる先生方に「科学的根拠に基づく医療のレビュー最新版」から, 薬物療法や理学療法の有効性について解説いただいた.
「パーキンソン病の運動症状に対する治療」
服部(司会):2011年に国際運動障害学会(MDS)より「科学的根拠に基づく医療のレビュー最新版」(以下, EBM Review Update)が発表され, パーキンソン病(PD)の運動症状および非運動症状の治療に関する最新のエビデンスが示されました.