パーキンソン病診療Q&A
パーキンソン病とUPDRS
掲載誌
Frontiers in Parkinson Disease
Vol.6 No.1 44-48,
2013
著者名
斎木英資
記事体裁
抄録
疾患領域
その他
診療科目
その他
媒体
Frontiers in Parkinson Disease
「Q1 パーキンソン病診療におけるUPDRSの意義は?」「A」Unified Parkinson's Disease Rating Scale(UPDRS)は1987年に発表された1)パーキンソン病(PD)の統一された評価基準であり, 4つのパート(パートI: 精神機能, 行動および気分, パートII: 日常生活動作, パートIII: 運動試験, パートIV: 治療の合併症)の合計42の評価項目からなる. その後, 多くの臨床研究で用いられており, 今日行われる新規PD治療薬の臨床試験やPDの様々な臨床研究ではほぼ例外なくUPDRSの全体もしくは一部の項目(パートIIIのみなど)が評価項目として用いられる. 高血圧症や糖尿病などでは血圧やHbA1cなどの客観的な検査とその結果得られる数値データにより一定の評価が可能である. また, 疾患によっては, 進行度が客観的な数値データで得られる(慢性腎臓病におけるeGFRなど).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。