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パーキンソン病診断のコツとPitfall

MCI(軽度認知機能障害)を伴うパーキンソン病

織茂智之

Frontiers in Parkinson Disease Vol.6 No.1, 26-29, 2013

「はじめに」MCI(mild cognitive impairment)とは, 認知機能障害があるものの, 生活に支障をきたすほどではない状態をいう. 認知症と同様, MCIをきたしうる原因疾患は様々である. MCIは記憶, 遂行機能, 言語, 視空間機能の4つの領域のうち, 記憶障害の有無とその他の領域の障害の有無により, 複数領域・健忘型, 複数領域・非健忘型, 単一領域・健忘型, 単一領域・非健忘型の4種類に分類され, それぞれ関連性のある原因疾患が想定されている1). パーキンソン病(Parkinson's disease: PD)の経過中にMCIを合併した場合にMCIを伴うPD(PD-MCI)と呼ぶ. 本稿ではまずPD-MCIの症例を提示し, 次にPD-MCIについて解説する.
「症例提示」症例は65歳男性で右利き. 教育歴は16年で元小学校教諭. 54歳にうつ病と診断され, 57歳に動作緩慢で運動症状を発症.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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