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Skill Up―画像診断のより上手な使い方―

特発性正常圧水頭症と画像診断

伊関千書鈴木匡子加藤丈夫

Frontiers in Parkinson Disease Vol.4 No.2, 30-34, 2011

はじめに
 髄液循環動態の異常が主な原因で起こる交通性の正常圧水頭症のうち,原因となる先行疾患(くも膜下出血,髄膜炎,頭部外傷など)がなく,高齢者に認められるものを特発性正常圧水頭症(idiopathic normal pressure hydrocephalus:iNPH)という。

診断基準を表1に示す。本稿ではiNPHの画像診断について述べる。

iNPHのMRI

①脳室拡大(図1)

 Evans index(図1B)が0.3を超えることが,我が国や欧米のiNPHガイドラインで診断基準として採用されている。しかし,我々が地域在住の高齢者を対象に撮影した脳MRIでは,正常圧水頭症の症状がなくてもEvans index>0.3である人が約4%存在した(21名/503名)(文献1など自験データより)。加齢に伴う脳萎縮によって脳室が拡大して見える高齢者が,一定の割合で存在するようである。Evans indexに反映される側脳室拡大は必須条件であるが,これだけではiNPHの診断として十分ではない。

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