「Yes」の立場から  はじめに  本態性振戦(ET)は日常診療で最も遭遇することの多い不随意運動の1つであり,しばしば明らかな家族歴が認められる疾患である。発症年齢は二峰性で,20歳代と60歳代の2つのピークがある。