用語解説
PI3K
掲載誌
CANCER BOARD乳癌
Vol.7 No.1 91-92,
2014
著者名
向原 徹
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
/
癌
診療科目
一般外科
/
産婦人科
/
腫瘍内科
媒体
CANCER BOARD乳癌
PI3K(Phosphoinositide 3-kinase)には3つのクラス(Class Ⅰ~Ⅲ)があり,Class Ⅰはさらに,Class ⅠAとⅠBに分けられる。そのうち,悪性腫瘍における役割が最も知られているのはClass ⅠAである。Class ⅠA PI3K(以下PI3K)はp110触媒サブユニットとp85調節サブユニットからなり,前者には,p110α,p110β,p110δのアイソフォームが存在する。受容体型チロシンキナーゼ(receptor tyrosine kinase:RTKs)の活性化により,PI3Kが細胞膜に引き寄せられると,p85のp110に対する制御が解除され,PI3Kは酵素として活性化する(図1)。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。