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化学療法 副作用情報室

下痢・便秘のマネージメント

津田萌石黒洋

CANCER BOARD 乳癌 Vol.7 No.1, 55-57, 2014

「1 根治目的の抗がん薬治療を最適化するために」HER2陽性乳癌の術前薬物療法におけるラパチニブ併用dual blockade療法は病理学的完全奏功(pathological complete response:pCR)率向上が期待でき,わが国でも薬事承認目的に医師主導治験(Neo-LaTH試験)が施行されています。しかし,グレード3以上の重篤な下痢が約25%で発現するなど,有害事象管理が課題であり,約3割の症例で治療を完遂できません。一方で経口のキナーゼ阻害薬には,用量依存性有害事象と有効性に関連がある可能性がある薬剤もあります(図1)。治療中断も避けるべきですが,有害事象を認めない場合は薬物曝露が十分でない可能性もあります。根治を目的とした治療であることを患者と共有しつつ,積極的支持療法により治療強度を維持することが重要です。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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