乳癌の"intrinsic subtype"についての概念は, すでに実臨床に取り入れられており, 治療方針決定の指標となっている. Luminal A, luminal B, HER2, basal-like, その他に分類されることが多く, 現在St.Gallenコンセンサスでもサブタイプの概念が導入されている1). 臨床上のサブタイプは, ER, PgR, HER2, Ki67, (グレード), (多遺伝子アッセイ)を用いて決定されるが, 本来の"intrinsic subtype"は, 乳癌組織の遺伝子発現解析(マイクロアレイ)を行い, 他の組織との相関に基づいてグループ分けすること(clustering)により決定される.