乳腺前癌病変の病理学研究の最前線
2012年3月17~23日までカナダのビクトリア州バンクーバーで北米カナダ病理学会(Annual meeting of 101th United States and Canadian Academy of Pathology)が開催された。病理学関係の学術集会は数多くあるが,最近では最も規模が大きな集会になってきているのがこの学会であり,米国/カナダだけではなく世界各地から8,000名を超える病理診断医が集まった。今回はFuller教授の会長の下で最新の研究発表ばかりではなく卒後教育にも重点をおいて種々のプログラムが組まれた。多くの研究発表がなされたが,筆者が定期的に発表していた米国時代と比較して近年のNIH grantを取得することがかなり困難になっていることを反映してか,米国からの研究発表は主に東海岸と西海岸のいわゆる有名校などがほとんどを占めていた。従来はそれなりに数があった中西部や南部の病院,医学部からの演題がかなり少なくなってしまったのは多様性という点で極めて残念な結果である。また,日本からもそれなりの数の病理診断医が参加して,米国と比較しても極めて質の高い研究成果を発表していた。
全文記事
米国カナダ病理学会(USCAP)
第101回北米カナダ病理学会
2012年3/17-3/23 バンクーバー,カナダ
掲載誌
CANCER BOARD乳癌
Vol.5 No.2 74-75,
2012
著者名
笹野 公伸
記事体裁
学会レポート
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全文記事
疾患領域
癌
診療科目
一般外科
/
腫瘍内科
/
放射線科
媒体
CANCER BOARD乳癌
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。