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レジデントからのQ&A

ニボルマブ使用時の有害事象の対応について教えて下さい。

―日本人で頻度の高い皮膚症状,大腸炎,肝機能障害について―

木村明恵坂井大介

胃がんperspective Vol.10 No.4, 48-49, 2019

ATTRACTION-2 試験1)の結果を受け,日本では2017年9月に免疫チェックポイント阻害剤(immune checkpoint inhibitor;ICI)に分類される抗PD-1抗体であるニボルマブが「がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な進行・再発の胃癌」を対象に保険承認されました。またPD-1を発見した本庶佑教授が2018年のノーベル医学生理学賞を受賞されたことで,旬な話題となっています。ニボルマブはPD-1と結合し,PD-1に対するリガンド(PD-L1,PD-L2)のPD-1との結合を阻害します。これによって,がん細胞に対して不応答となっている抗原特異的T細胞を活性化し,T細胞ががん細胞を攻撃する作用を高めることを通じて,抗腫瘍効果をあらわします。一方で,従来の細胞傷害性化学療法とは異なるさまざまな免疫関連有害事象(immune-related adverse events;irAE)が起こり,全身に多彩な症状をきたすことが報告されているため,注意が必要です2)
本稿では,日本臨床腫瘍学会3),ASCO4),ESMO5)のそれぞれのガイドラインをふまえて,代表的な有害事象の対応について述べていきます。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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