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内視鏡手技の解説―臨床のコツとテクニック―

Linked Color Imaging(LCI)を用いた早期胃癌の診断

安田剛士安田由里子尾松達司八木信明

胃がんperspective Vol.10 No.3, 40-46, 2019

慢性胃炎に対する除菌が保険適応になり5年が経過した。胃癌による死亡者数は徐々に減少傾向にある一方,全胃癌に占める除菌後胃癌の割合は増加傾向にある1)H. pyloriH.p.)現感染の胃では,背景粘膜の炎症によるびまん性発赤に紛れ,通常の白色光のみでは,病変の発見や範囲診断が困難な病変が多数存在する。また除菌後胃癌では,地図状発赤の出現や,表層に非癌粘膜が出現し癌と混在するなど,除菌による修飾を受けることで,しばしば白色光による発見が困難となる。
早期胃癌の発見のため,古くよりインジゴカルミンコントラスト法が用いられてきたが,微小病変が色素に隠れてしまったり,褪色調病変が見えづらくなったり,散布に手間がかかるなどの問題点があった。また,NBI(narrow band imaging),BLI(blue laser imaging)といった新しい画像強調内視鏡(IEE)も開発され,実用化されているが,これらのIEEでは,胃のスクリーニング検査において中遠景からの観察で十分な光量が得られにくい点が問題であった。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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