臨床試験紹介
腹膜播種を伴う胃癌に対するTS-1+パクリタキセル経静脈・腹腔内併用療法/TS-1+シスプラチン併用療法による第Ⅲ相臨床試験(PHOENIX-GC試験)
掲載誌
胃がんperspective
Vol.10 No.2 66-69,
2019
著者名
石神浩徳
記事体裁
連載
/
抄録
疾患領域
消化器
/
癌
診療科目
消化器内科
/
腫瘍内科
/
消化器外科
媒体
胃がんperspective
本試験は腹膜播種を伴う初発胃癌を対象として,標準的な全身化学療法と全身・腹腔内投与併用化学療法を比較した初めての無作為化比較第Ⅲ相試験である。主解析では統計学的有意差は示されなかったものの,探索的解析および追跡調査の結果からはTS-1+パクリタキセル経静脈・腹腔内併用療法の臨床的な有効性が示唆された。本療法の有効性について理解するためには,試験結果の詳細を十分に把握することが必要である。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。