<< 一覧に戻る

エキスパートの治療法―症例から考える―

早期胃癌の治療方針

中村理恵子炭山和毅

胃がんperspective Vol.9 No.4, 34-37, 2018

症例:62歳,男性
既往歴:特記すべきことなし
現病歴:他院にて検診として施行した上部消化管内視鏡検査にて胃の病変を指摘された。生検にてtub1であったため,胃癌の診断にて治療目的にて紹介受診となった。
所見:上部消化管内視鏡検査における所見として,胃角部小彎に明瞭な結節状の隆起性病変を認め,隆起は高く複数の隆起の集合と考えられた。上部消化管造影検査では胃角部小彎に径30mmの隆起性病変で,丈は高く結節状で中心が陥凹している所見であった。
経過:隆起型の0-Ⅰ病変であったが,腫瘍は柔らかく可動性をもつ病変であった。EUSを施行し,SM深部への浸潤がないことを確認したのちに診断的ESDを施行した。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る