座談会(Round Table Discussion)
胃切除後患者のQOL向上を目指して
掲載誌
胃がんperspective
Vol.9 No.1 5-15,
2017
著者名
中田浩二
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磯﨑博司
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片井均
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瀬戸泰之
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高橋正純
記事体裁
抄録
疾患領域
消化器
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癌
診療科目
一般外科
/
消化器外科
媒体
胃がんperspective
QOL評価は患者ニーズに応える医療の提供に不可欠である。特に,胃癌領域では根治が見込める早期胃癌患者の増加に伴い,胃切除後のQOLへの関心が高まっている。QOL向上を期待して縮小手術が行われているが,その意義を証明するエビデンスは乏しく,信頼性と妥当性が確認されたQOL評価尺度による検証が求められている。このような背景から,最近日本で胃切除後のQOL評価に特化した「共通のものさし」として質問票「PGSAS-45」が策定された。本座談会では,PGSAS-45の開発を主導した中田浩二先生による司会のもと,自施設の手術成績評価にPGSAS-45を活用している先生方,ハイボリュームセンターの先生方を交え,胃癌診療や臨床試験におけるQOL評価の意義,縮小手術,術式の適応・選択などについて貴重な意見が交わされた。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。