座談会(Round Table Discussion)
次世代の早期胃癌内視鏡治療はどう進むのか?
胃がんperspective Vol.8 No.2, 5-13, 2015
早期胃癌が内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)の保険適応となってからすでに10年近く経過した今,がん拠点病院では早期胃癌治療の半数近くが内視鏡のみで施行されるまでにESDが普及し,より大きな病変,SM癌,未分化型癌にその適応が拡大していこうとしている。また,外科手術では腹腔鏡によるセンチネルリンパ節ナビゲーション手術(SNNS)が導入されつつあり,内視鏡的局所全層切除とSNNSを融合させた低侵襲手術の試みにも注目が高まっている。本座談会では,これらの領域で主導的な役割を担ってきた先生方にお集まりいただき,早期胃癌内視鏡治療の変遷を振り返りながら,ESDの適応拡大,鏡視下手術,手技の修練,腹腔鏡・内視鏡合同手術(LECS)の現状と課題,今後の展望について,内視鏡医と外科医の立場からご討議いただいた。
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