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State of the art(胃がんperspective)

胃切除後患者のQOL向上のために―均てん化された胃切除後評価法の必要性とPGSAS質問票の紹介―

中田浩二池田正視高橋正純木南伸一吉田昌上之園芳一小寺泰弘

胃がんperspective Vol.7 No.4, 22-29, 2014

検診の普及や診断技術の進歩により早期に胃癌が発見され胃切除後に長期生存が得られる患者が増えている。その一方で胃切除後の後遺症である「胃切除後障害」に悩まされQOLの低下を余儀なくされている患者も少なくない。胃切除後障害は多様な臨床像を呈するためにその全体像を把握することは困難であり,発生率や患者の生活への影響度,さらに術式による違いは明らかにされていない。胃切除後障害を軽減するために機能温存手術や機能再建手術などが行われているが,その臨床的評価は定まっておらず,その一因として均てん化された胃切除後の評価法が確立していないことがあげられる。そこで「共通のものさし」とも呼べる胃切除後評価のための質問票postgastrectomy syndrome assessment scale-45(PGSAS-45)が開発され,全国規模の多施設共同横断研究「PGSASスタディ」が行われた。本稿ではPGSAS-45の開発の経緯とその特徴,それを用いて行われたPGSASスタディの知見の一部を紹介する。
「Key words」胃切除後障害(postgastrectomy syndrome)/質問票(questionnaire)/PGSAS(postgastrectomy syndrome assessment scale)/生活の質(quality of life)

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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