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レジデントからのQ&A

3D内視鏡の利点

中村哲也吉田昌宇山一朗北川雄光

胃がんperspective Vol.7 No.3, 44-46, 2014

「Answer」本邦で2013年,3D内視鏡手術システムが各社より発売されました。2014年3月現在,オリンパス社とカールストルツ社,新興光器製作所から発売されており,ダビンチサージカルシステム(Intuitive Surgical,Inc.)も広い意味で3D内視鏡システムの一つといえます1)。3D映像は,画面に表示された2次元の映像を立体的な3次元映像として人に認識させることで得られる映像です。元来,人は1つの対象物を両眼視した場合,視覚情報が右目と左目それぞれから大脳にinputされ,大脳が2つの異なる情報を統合・再構成して大きさや奥行きを判断して立体として認識しています。3D映像では,人為的に視差のある2つの映像を作り出して,それぞれの映像を右目と左目に別々に見せ,立体像であるように脳に認識させます。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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