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座談会(Round Table Discussion)

胃癌幹細胞とエピジェネティクス研究の新展開

大津敦牛島俊和佐谷秀行土井俊彦

胃がんperspective Vol.6 No.4, 5-12, 2013

癌幹細胞の研究およびDNAメチル化やヒストン修飾といったエピジェネティクスの研究が進み, 癌の発生メカニズムや治療抵抗性の原因が明らかになりつつある. また胃癌に特徴的であり, 治療上の大きな問題となっているheterogeneityの成因も, 癌幹細胞とエピジェネティクスにあることがわかってきた. 胃癌ではHER2以外はドライバー遺伝子変異が明らかでないことから, これら基礎研究による成果をもとにした薬剤開発への期待は大きい. 本座談会では, 胃癌幹細胞とエピジェネティクスの研究において最前線で活躍されている先生方に, 昨今の研究動向と治療開発の現状, そして今後の方向性について, ご討議いただいた. 「1 癌幹細胞の定義と胃癌幹細胞研究の現状と課題」 大津 本日は胃癌幹細胞とエピジェネティクス研究に関する最新動向と臨床応用について, この領域で日本のみならず世界のトップを走られている3人の先生にディスカッションしていただきたいと思います.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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