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State of the art(胃がんperspective)

胃癌に対する術前・術後補助化学放射線療法

高橋常浩才川義朗川久保博文和田則仁竹内裕也北川雄光

胃がんperspective Vol.6 No.3, 22-28, 2013

放射線治療は, 胃癌に対する術後補助療法に対する術後補助療法において, 局所再発の予防を目的とした集学的治療のmodalityの一つとして重要な役割を担っている. 東アジアからも, 2012年にD2リンパ節郭清後の術後補助化学放射線療法の有用性を検証する2つの第III相試験が報告されている. 現在も, 術後補助療法の上乗せを検証する大規模な試験が欧州で展開中である. 一方, 術前補助療法としては, 組織学的完全奏効を含めて奏効率が高いという報告はあるが, いずれの臨床試験も症例数が少ない. 今後, 術前補助化学放射線療法の有用性を示すには, 大規模な第III試験が必要である. 本邦でも, 術前補助化学放射線療法の臨床試験の第一歩を踏み出しており, 結果が待たれる. 放射線治療は, 術前, 術後にかかわらず補助療法において, 局所制御に対する役割があると考えられる. 現在, 国内外で展開している臨床試験によって, 進行胃癌に対する放射線治療を含んだ集学的治療の有用性が示されることが期待される.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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