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エキスパートの治療法―症例から考える―

高齢者合併症症例の未分化型粘膜癌

今枝博之

胃がんperspective Vol.5 No.3, 40-43, 2012

「症例」「年齢 性別」81歳, 女性 「既往歴 合併症」(1)糖尿病:インスリングラルギン14単位を眠前皮下注, HbA1c 7.9%. (2)喘息:サルメテロールキシナホ酸塩・フルチカゾンプロピオン酸エステルを1日2回吸入. (3)左大腿骨骨折術後, 腰部脊柱管狭窄症手術後, 腰椎圧迫骨折. 過去1年間は立位・歩行不可能. (4)高血圧. 「現病歴」2011年8月より心窩部痛あり, 近医にて9月某日に上部消化管内視鏡検査を施行. 胃角前脚にO-IIcを認め, 生検にて印環細胞癌であった. 外科を受診すると, 手術リスクが高いために内科での内視鏡治療を勧められたが, 内科を受診すると, 外科での胃切除術を勧められた. この頃から不安が強くなり, 食欲低下, 食後の嘔吐を認めるようになったため, 10月某日に当院の消化器センターを受診した. 食事摂取不能のため即日入院となった. 「所見」検査所見:上部消化管内視鏡検査(図1-A~B).

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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