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座談会(Round Table Discussion)

胃癌の多発, 再発は予知可能か~新たな分子診断の展開~

安井弥椙村春彦牛島俊和横崎宏

胃がんperspective Vol.5 No.3, 5-13, 2012

遺伝子や分子の異常を指標として, 胃癌の進行度や転移, 予後, 治療感受性などを予測, 診断する試みがこれまでに数多く行われ, 一定の成果を上げてきた. 一方で, 内視鏡的切除が汎用されている今, その病理診断とともに残胃における異時性多発癌や同時性多発癌の診断, 予知, 再発予測がきわめて重要な課題となっている. しかし多発癌の症例数が少ないこともあり, いまだ確立した方法はない. そこで本座談会では, 発癌の原因となる遺伝的な異常やエピジェネティックな異常, 特にマイクロサテライト不安定性やDNAのメチル化, microRNAの観点から, 胃癌の多発および再発が分子診断によって予知可能かどうかを討論していただいた. 「安井(司会)」かつて胃癌は, 癌が発生すれば胃をすべて切除することが多かったわけですが, EMR(内視鏡的粘膜切除術, endoscopic mucosal resection)やESD(内視鏡的粘膜下層剥離術, endoscopic submucosal dissection)の進歩に伴い, また早期発見・治療によって, 胃を温存できるようになっています.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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