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座談会(Round Table Discussion)
『胃癌取扱い規約』(第14版)の改訂とTNM分類
掲載誌
胃がんperspective
Vol.3 No.3 5-13,
2010
著者名
佐野 武
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加藤洋
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小泉和三郎
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夏越 祥次
記事体裁
座談会・対談
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全文記事
疾患領域
消化器
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癌
診療科目
消化器内科
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腫瘍内科
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放射線科
/
消化器外科
媒体
胃がんperspective
『胃癌取扱い規約』が10年ぶりに改訂され, 2010年3月3日付けにて第14版が発行された. 第14版では, 第13版までと大きく異なる改訂があったため, しばらくは臨床現場で混乱が予想される. 本座談会では『胃癌取扱い規約』(第14版)の策定にあたった日本胃癌学会胃癌規約委員の先生をお招きし, 主な改訂点とその背景, 今後の課題についてお話いただいた. 「『胃癌取扱い規約』(第14版)の基本的な改訂方針」・『胃癌取扱い規約』と『胃癌治療ガイドライン』の役割分担を明確にする→『胃癌取扱い規約』は, 腫瘍の状態(原発巣, 転移, 進行度)と治療の評価(手術・内視鏡治療の根治性, 薬物の効果)を記録するための基本ルールを示す→『胃癌治療ガイドライン』は手術を含む各種治療法とその適応など, 臨床における具体的な指針を示す→『胃癌取扱い規約』に従って記録し, 『胃癌治療ガイドライン』に従って治療する・『胃癌取扱い規約』は国際基準を採用する→TNM分類(第7版, UICC)を取り入れ, 腫瘍の状態や進行度(病期)を表現する→RECIST1.1を用いて, 薬物・放射線治療の効果を評価する
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。