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State of the art(胃がんperspective)

腹腔鏡下手術の適応拡大について

能城浩和宮﨑耕治

胃がんperspective Vol.3 No.1, 24-31, 2010

低侵襲化を目的に1990年代前半に考案された腹腔鏡(補助)下胃切除術は, 安全性と根治性が次第に明らかになるにつれて加速度的に普及し, 手技の安定化をなしえた施設では, 確実なD2郭清を行うことにより進行癌へも適応を拡大し, その施設数は日本内視鏡外科学会第9回全国アンケート調査結果では10%になっている. 進行癌に対して適応拡大するために, 腹腔鏡下胃切除術での定型的D2リンパ節郭清の確立, 胃上部の癌や残胃癌など腹腔鏡下胃切除術が適応しにくい状況の克服, さらに食道浸潤や十二指腸・膵頭部浸潤など他臓器浸潤胃癌の拡大手術手技の開発など, 適応が拡大しつつある腹腔鏡下胃癌手術の現況と将来展望について, 手術手技的な面を中心に述べた. 「はじめに」胃癌治療の主体は切除であるが, 早期胃癌における治癒切除が行われた5年生存率はきわめて良好であり, 3分の2以上の胃切除とD2郭清を定型手術とする術式は, 次第に省略可能な部分が明らかになり, 胃切除の範囲, 幽門輪, 大網, 自律神経さらにリンパ節郭清の範囲に関してさまざまな縮小手術が考案され, 2001年に初版, さらに2004年に第2版に改訂された胃癌治療ガイドラインにその適応が日常診療と研究段階に分けて明記されている1).

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