米国臨床腫瘍学会 消化器癌シンポジウム(ASCO-GI)
ASCO-GI 2009 Gastrointestinal Cancers Symposium 2009
胃がんperspective Vol.2 No.1, 72-74, 2009
「1 胃癌の臨床研究の現状」世界で年間およそ93万人が新規に胃癌と診断されていますが, その3分の2を, 日本, 韓国, 中国といった東アジアが占めており, 米国や欧州は数%にすぎません. 日本は早期癌の概念からはじまって, 2重造影法や内視鏡検査など, 胃癌治療をリードしてきました. 診断も手術技術も優れており, それは海外の医療者も認めるところとなっています. またカペシタビンやオキサリプラチン, イリノテカンなど, 日本発の薬剤が世界でも多く使われてきています. にもかかわらず, 胃癌の化学療法を主導しているのは欧米諸国です. 現在, 米国ではV325試験によって, 進行胃癌の標準治療は, 3剤併用のDCF療法(ドセタキセル, シスプラチン, 5-FU)であり, 欧州では英国のグループによって実施された試験によりECF療法(エピルビシン, シスプラチン, 5-FU)が標準治療となっています.
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※記事の内容は雑誌掲載時のものです。