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特集 次期改訂に向けて~大腸癌取扱い規約の改訂に望むこと

リンパ節構造のない壁外非連続性癌進展病巣(Ex)の取扱い

Optimal categorization of extramural tumor deposits without lymph node structure(EX) for colorectal cancer staging

上野秀樹長谷和生山田一隆九嶋亮治

大腸癌FRONTIER Vol.5 No.3, 37-42, 2012

「Summary」大腸癌研究会の多施設研究『リンパ節構造のない壁外非連続性癌進展病巣(Ex)に関する研究』において, Exの実態の解明と, 本病巣の進行度分類における至適位置づけに関する検討が行われた. ExはStage I~III大腸癌の17~18%に存在し, 本病巣の取扱い方法により, N因子の陽陰性は最大8%, またN2に分類される症例数には50%前後もの変動が生じることが判明した. TNM分類におけるExの取扱いはその病巣径や形状により規定されるが, 脈管/神経侵襲病巣以外のすべてのExをN因子として扱う場合(Ex委員会案), N分類の予後予測・分別能は最も良好となることが判明した. リンパ節転移診断の病理医間での不一致に起因する問題もこの方法により解決されよう. 術後補助化学療法の多様化に伴い再発リスク予測の重要性が増しているが, Exの適切な分類はStage分類の精度を高め, 大腸癌患者の適切な治療選択に寄与すると考えられる. 本プロジェクト研究の成果が取扱い規約の次期改訂に適切に反映されることを期待する.
「Key words」非連続性癌進展病巣,リンパ節転移,Stage分類,TNM分類,大腸癌取扱い規約

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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