【特集 大腸癌における微量癌細胞の意義】
大腸癌の血中微量癌細胞検出の意義
掲載誌
大腸癌FRONTIER
Vol.5 No.1 26-31,
2012
著者名
飯沼久恵
/
渡邉 聡明
記事体裁
抄録
疾患領域
その他
診療科目
その他
媒体
大腸癌FRONTIER
「Summary」近年, 癌患者における微量癌細胞測定法の進歩により, 末梢循環癌細胞(Circulating tumor cell;CTC)が癌の治療効果および予後予測のバイオマーカーとして注目されている. さらにCTCの中には, Epithelial-mesenchymal transition(EMT)-CTCや循環癌幹細胞(Circulating tumor stem cell;CTSC)なども含まれる可能性が報告されている. 大腸癌においては, これまでCTCの再発および予後予測因子としての有用性を支持する報告が多く, さらに術後化学療法など, 治療効果のモニタリングとしての有用性も期待されている. このように, 近年の微量癌細胞研究の進展は目覚しく, 骨髄を含めた新たな転移カスケードの解明など, 今後の発展が期待される. 「はじめに」大腸癌の再発形式の中で, 肝転移・肺転移といった血行性転移がしばしば認められる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。