Summary
RNAiによる癌治療は1998年に発見された特定の遺伝子を抑制する機構である。siRNAやmiRNAによりmRNAを翻訳抑制・分解することによりタンパクの生成を阻害する。癌遺伝子がRNAiのターゲットとなる可能性があり,siRNAを用いた癌治療の開発が行われている。また,siRNAを治療標的細胞まで運搬するためには毒性の少ない,運搬効率のよい,免疫反応を誘導しないDDSの開発が必要である。現在,数は少ないがsiRNAを用いた癌に対する治療に関する臨床試験が行われている。
全文記事
大腸癌の分子生物学
癌治療におけるRNAi療法
掲載誌
大腸癌FRONTIER
Vol.4 No.4 73-77,
2012
著者名
西村潤一
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原口 直紹
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竹政伊知朗
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水島 恒和
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池田正孝
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石井 秀始
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山本 浩文
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関本貢嗣
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土岐 祐一郎
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森 正樹
記事体裁
連載
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全文記事
疾患領域
癌
診療科目
消化器内科
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泌尿器科
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腫瘍内科
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消化器外科
媒体
大腸癌FRONTIER
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。