はじめに  大腸癌死亡率の増加やマスメディアによる情報配信などに伴い,大腸疾患に対する世間の関心は大きくなっており,それに伴って大腸検査数や内視鏡医が大腸疾患に遭遇する機会は増加している。大腸疾患の中で比較的遭遇する機会の多い大腸腫瘍性病変の診断は重要であり,その診断には内視鏡検査や注腸X線検査などが用いられている。