はじめに  画像強調内視鏡観察法(image-enhanced endoscopy;IEE)1)の中で,日常臨床で使用されているのは,NBI(narrow band imaging)2-4),FICE(flexible spectral imaging color enhancement)5),AFI(autofluorescence imaging)6)であるが,NBIとFICEは,2010年春の保険診療報酬改訂において拡大内視鏡観察と併用することで200点の診療報酬加算が認可され,現在,広く日常臨床の場へ普及しつつある。本稿では,大腸腫瘍に対するNBI拡大内視鏡観察に関する最近の状況について紹介する。