はじめに  2009年の本邦における部位別がん死亡率をみると,大腸癌は,男性3位,女性で1位であり,死亡数は男性22,748人,女性19,659人であり年々増加の一途をたどっているのが現状である。したがって,本邦全体の大腸癌治療成績を向上させることが急務である。そのような状況の中で,大腸癌治療ガイドラインは治療の均てん化を目標として作成され,広く浸透してきている。