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大腸癌の分子生物学

腸管再生医療の現状と展望

―iPS細胞からの腸管再生―

植田剛中島祥介

大腸癌FRONTIER Vol.3 No.4, 75-79, 2010

『Summary』 消化器外科領域における再生医療は, 主に臓器移植に頼っているが, 種々の拒絶反応やドナー不足が問題となっている. それに対し, 細胞を増殖・分化して自己の組織を再生させることにより機能を失った臓器や組織を復元するという再生医療は熱望されており, iPS細胞が樹立されて以来, 臓器移植によらない再生医療へ向かって着実に進歩しているという実感を与えてくれている. われわれは, iPS細胞からin vitroで腸管特異的な三胚葉系で構成され, 蠕動運動能を有する人工腸管(iGut)の分化誘導に成功した. 新しい腸管再生医療の1つの形として, 患者由来iPS細胞からの腸管モデルによる病態解明だけでなく, 免疫拒絶を回避した新規治療法の開発に貢献するものと考える. 『はじめに』 大腸癌では, 切除可能病変であれば, 治療の第一選択は切除である. とりわけ直腸では肛門温存手術も進歩し, 肛門温存率も向上しているが, 切除後の排便・排尿機能, 性機能障害によるQOLの低下も問題となっている.

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