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わが国の大腸癌, さまざまな統計

わが国の大腸癌肺転移の治療(手術)成績

板橋道朗廣澤知一郎亀岡信悟大腸癌研究会

大腸癌FRONTIER Vol.3 No.4, 58-62, 2010

『Summary』 大腸癌研究会で「大腸癌肺転移の研究」プロジェクト研究が開始された. 大腸癌肺転移に対する肺切除の有効性を明らかとし, 肺切除の適応基準となるべく肺転移のGradeを作成することを目的としている. 肺転移症例1,560例の肺転移率は7.1%, これら症例の肺切除率は24.4%であった. 肺切除例は2年生存率76.6%, 5年生存率46.7%で非切除例に比べ予後良好であった(p<0.0001). 肺切除後の予後因子は, 原発巣因子では壁深達度およびリンパ節転移, 肺転移因子では転移の部位, 肺転移個数およびdisease free interval(DFI), 肝切除既往の有無が有意な予後因子であった. 予後因子のうち, 肺因子では肺転移個数, DFI, 転移分布を用いて肺転移分類(案)を試案した. 現在, 原発巣因子も考慮したGrade分類(案)の最終調整中である. これらのデータ多数例のretrospective な調査から導き出されたものであるが, 今後, 前向きに肺転移分類(案)やGrade分類(案)の検証・妥当性の証明が必要である.

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