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Q&Aで綴るレジデント・ノート―専門医がわかりやすく解説―
No.21 大腸癌の検査には,どれくらいお金がかかるのですか?
掲載誌
大腸癌FRONTIER
Vol.3 No.3 91-93,
2010
著者名
石黒 めぐみ
/
杉原 健一
記事体裁
連載
/
Q&Aシリーズ
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全文記事
疾患領域
消化器
/
癌
診療科目
一般内科
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一般外科
/
消化器内科
/
老年科
/
放射線科
/
消化器外科
媒体
大腸癌FRONTIER
「Answer」 ・3割負担の患者さんの窓口負担は, 全大腸内視鏡検査が約6,000円, 注腸造影検査が約4,000円, 造影CTが約9,000円です. ・標準的な術前検査にかかる費用の総額は, 約30,000円です. 大腸癌の検査には, その目的別に大きく分けて以下のようなものがあります. (1)検診:便潜血検査, 直腸指診(2)確定診断のための検査:大腸内視鏡検査, 注腸造影検査(3)転移診断のための検査:CT, 骨盤MRI, 腹部超音波検査, PETなど 現在では多くの場合, これら治療前の検査は外来で行われています. 主な検査の費用(外来で行った場合)を表1に示し, 以下にそれぞれについて簡単に説明します. 「(1)検診」大腸癌の検診は, 特に症状のない人の中から, 大腸癌の可能性がある人を拾い上げることを目的に行われるものです. 多くの自治体(市区町村)では, 大腸癌の罹患率が高くなる40歳以上の人を対象に「大腸がん検診」を案内し, 便潜血検査が行われています.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。